独り言の貯蔵庫

  1. 人材の明暗差は不満への対応の差

人材の明暗差は不満への対応の差

新卒か中途を問わず、企業に入れば誰もが「人材」として登用される。

 

人材はその後、能力の有無ではなく、どうやら自らの選択によって進化と退化にわかれるようだ。

 

仕事や職場に不満はつきもの。

いつでも、誰にでも、どこにでも不満は感じる。

 

不満の事柄は事実。

不満の対応は意見。

だから、差が生まれる。

 

不満に感情を絡ませこじらせると、不満の源泉を自分の内側に抱えることになり、厚かましく恥知らずな存在に成り下がる。

 

このような存在を「人罪」と仮定する。

 

人罪は、まちがいなく組織に分断をもたらす。

 

 

一方で、不満を起点に建設的な展開を導く人がいる。

 

どのように導くか、一連の流れは以下のとおり。

 

不満は言葉を整え提案に変える。

提案を具体化させ企画に変える。

企画に数字を加え計画に変える。

計画は実行と改善を重ね実績へ。

実績を重ねて信用を得る。

 

不満を理性で捉え、不満を熱源に変えて周囲を巻き込み、変革のためのリーダーシップを発動させる存在に成りあがる。

 

このような存在を「人財」と仮定する。

 

人財は、組織に統合をもたらす。

 

感情を顔面にあらわにし、我がままに分断をもたらすのが人罪。

これは、人材の「退化」なのかもしれない。

 

理性と情熱で、自分と周囲のために統合をもたらすのが人財。

こちらは、人材の「進化」と断言できる。

 

どちらも人として、不満を感じることは変わらない。

 

能力の有無ではなく、選択の違い。

感情の奴隷と、意思を司る指導者の違い。

 

ちょっとした差。

しかし、歴然とした差。

 

人の振り見て我が振りを正さないと。

 

自戒を込めて。