遠くには憧れを、身近には尊敬を、身内からは安心と親しみを。
帰省していた息子が、横浜に帰ってしまう直前の晩餐にて。
「父ちゃんは、親父でもあるし、兄貴でもあるし、仲間でもある。話したり見たりしてて、自分を諦めていない姿に安心してる」と伝えてくれた。
なかなかの生意気な言葉に驚きながら、いつまでも子供のままという私の勝手な思い込みを超えて いつの間にか大人になっているのかもしれない。また、話しやすい父親と思ってもらえているのだろう。
息子の応援団長であることを考えると、冥利に尽きるというものだ。
未来と可能性に向かって、今やるべきことに対し努力を惜しまない息子とこうして話していると、いつも心の底から尊敬の念が沸き立つ感覚を覚えると同時に羨ましくもある。
そんな息子に、大人気なく張り合い、競おうとする自分が可笑しくもある。
勝ち目はないかもしれないが、負ける気もしない。
男親としての理想的なあり方のようにも思える。
小さな会社の経営の未来に、そして 息子たちが発展していくための踏み台となれるものを残せるかが自分の役割であり、親としてのテーマだ。
お互い、今年はさらに忙しなりそうだ。
心が折れないように、遠くには憧れの存在を置きながら、自分を勘違いせず、無闇に目立とうとせず、虚勢を張らず、陰気を慎み、不毛な関係に時間とお金を費やさず、自省を繰り返しながら陽気に着実に活躍してみせようじゃないか。
これからの活動の景気づけになった 息子との晩餐に感謝。
去っていく息子の後ろ姿を見送るのは寂しいから、「がんばれよ」とだけ伝えてスタスタと立ち去るのが情けない……